災害現場は予測不能で混沌とした状況が広がるため、現地で活躍する災害支援ナースはさまざまなスキルを身につけていることが求められます。
被災地では多くの専門職が集まって救援活動を行っているため、協調性が大事です。
医師やほかの医療スタッフ、場合によっては消防、警察、自衛隊などとも連携しなければなりません。
異なる専門性を持つ職種の各役割を理解して円滑にコミュニケーションを取り、協力し合う姿勢が求められます。
常に周囲の動きに目を配りながら、自分の役割を果たすことが大切です。
被災地は時間との戦いが繰り広げられていることから、判断力も欠かせないスキルと言えます。
切迫した状況では、瞬間的な判断が求められることも少なくありません。
たとえば、負傷者の優先順位を迅速に決定するトリアージでは、状況変化に応じて即座に判断を下す必要があります。
判断力は経験と知識の積み重ねが土台ですが、その場その場で適切に判断できることが被災者の救命に直結するのです。
そして、災害時は長時間にわたる過酷な労働が続くケースが多く、体調管理も見過ごせません。
十分な休息が難しい状況でも体調を整えることが不可欠であり、自分が健康でなければ他者を助けることは困難です。
少しでも休める時間があれば体を休め、水分をしっかりとり、体調を維持する工夫が求められます。
体が資本の仕事だからこそ、自己管理の重要性が一層高いのです。
災害支援ナースの被災地での活躍を、これらのスキルが支えています。